今回の記事では「国内旅行業務取扱管理者試験の勉強法」についてまとめましょう!
合格率は20%くらいという話で,かつ総合旅行業務の試験よりも簡単と言われていますが,試験日は1ヶ月くらい早くに来ますし,問題も海外関連の知識以外は両者でほとんど共通ですので,単純に比較できるものではありません。
特に合格点ギリギリになってしまうような場合は,問題との相性や運も絡んでくるはずです。
業務内容的に考えて上位互換とも言える総合旅行業務取扱管理者が本命である方も多いでしょうが,国内旅行業務取扱管理者試験の勉強をすることはそちらの試験に向けての勉強にもなりますし,試験慣れができてやる気も高いレベルで保つことができます。
当記事では,毎日2時間程度の勉強を2~3ヶ月続けて合格することを前提に話を進めていきますが,もっと勉強時間が取れるようなら準備期間は1ヶ月でも構いませんし,勉強が人よりも苦手だというのであれば2倍の期間を設けていただいて結構です。
MARCH生であれば能力的には十分でしょうが,受験生の頃のように長時間勉強することに慣れていないかもしれませんし,バイトやサークルなどで多くの時間を取れないこともあるでしょう。
なので,どうしても一発合格しなければならないのであれば十分な勉強期間を取るか,または最悪2年計画になっても構わない時期に試験を受けるようにしてください。
幸運なことに,2024年度(令和6年度)の実施分から近くのテストセンターで受験できるようになり,願書の提出は楽に,そして試験日すら自分の都合で決められるようになりました。
もちろん,気持ち的には1発で合格することを目指して頑張っていきましょう!
国内旅行業務取扱管理者試験に申し込もう
意外と盲点になのは申し込みです。
普段のバイト代を考えると決して安くはない受験料,さらには次章で紹介するような教材費を支払うことなしに合格はできないので,結構な覚悟が必要になります。
慎重になると人は決定を後回しにしがちですので,その結果,締切日が過ぎてしまうことも少なくありません。
重要ポイント
試験申し込み期間:6月上旬~7月上旬(例:6月5日11時~7月4日)
試験受験期間:9月中(例:9月5日~27日)
受験料:6460円
とにかく早めに申し込みを済ませ,覚悟を決めて勉強に励むことが重要です。
受験日に幅はありますが遅いに越したことはないでしょう。
私の会場は家から徒歩で15分くらいで行くことができて,試験時間も細かく選ぶことができました。
なお,総合旅行業務取扱管理者試験も受ける方はそちらの勉強時間が減ってしまうので,うまくバランスを取るようにしてください。
とはいえ,1ヶ月が2ヶ月になったところで海外旅行業務の得点がそこまで大きく上がることは考えられないので,英語や海外の観光資源が苦手な方はもっと前から勉強しておきましょう。
国内旅行業務取扱管理者試験用の教材を用意しよう
初めて試験を受ける場合で説明しますが,試験時間は120分で以下の3科目を解くことになります↓
- 旅行業法及びこれに基づく命令
- 旅行業約款,運送約款及び宿泊約款
- 国内旅行実務
目安として1科目40分で解きますが,実際は結構な時間が余ることになり,自由に余った時間を特定の科目に充てることが可能です(頻繁に変わる2番目の約款以外の科目は,合格点を取ると翌年度の試験を免除にできますが,その際,1科目につき40分,制限時間が減らされるわけです)。
このことはつまり,共通テストのように時間切れで実力が発揮できないことが起こり得ないことを意味します。
知識がなければ正解できませんし,逆に知っているものは確実に解ける状態ですので,合格最低点プラス10点の成績を残せるようになればOKです。
教材で最もポピュラーなのは参考書と問題集のセットで,おすすめはユーキャンのものとなります↓
ただし,やや詳しすぎる感があるので,ナツメ社のものを使っても構いません(参考書は解説文がメインの教科書的なもの,問題集は問題を解くことがメインのものを指します)。
とはいえ,前者のものをやり終えることができれば,後者で学ぶよりも合格可能性は高くなるでしょう。
さらに言えば,ユーキャンの通信教育で学ぶのが最強です↓
これはもう札束で殴って相手を倒すようなもので,チート級だと思ってください。
ただし,その場合,勉強期間として4ヶ月が必要になります。
最後に料金についてまとめておくと,
重要ポイント
ユーキャンの参考書+問題集:5940円
ナツメ社のテキスト&問題集:1980円
ユーキャンの通信教育:51000円
です(2024年12月19日取得)。
国内旅行業務取扱管理者試験に向けて勉強しよう
何の教材を使うか決めたら,どのようなペースで学んでいくのかを考えなければなりません。
通信教育であれば学習ペースの指示も細かく書かれているので問題ないでしょうからここでは省略しますが,書籍を使って学ぶ場合は独学となり,完全に自分任せになります。
1日2時間の学習時間だと参考書は30ページくらい進むので,2週間で1周できる計算です。
参考書は総合旅行業務取扱管理者試験用のものと併用できるようになっているものを購入する方も多いと思いますが,まずは国内試験に全力で挑むのが正解なので,不要な範囲は飛ばしましょう。
参考書を読んだら問題集を解いてみますが,高確率で何も理解できていないことがわかって焦るように思われます。
そのくらい,参考書を1回読む程度では合格可能性を高められないものです。
ですが,その後に問題集をやることで,参考書のどの部分に注目して読めば良かったのかがわかってくるわけで,問題集を解き終わり,参考書に戻ることで今度は理解度が格段に高まることが実感できるように思います。
そして再度問題集を解き,それでも間違えたものはその都度参考書に戻るなどして2周目を終え,仕上げに参考書を通読すれば合格できるだけの力が付くはずです。
ここでいったん整理しておきましょう↓
- 参考書を読む(1周目)
- 問題集を解く(1周目)
- 再度参考書を読む(2周目)
- 再度問題集を解く(2周目)
- 仕上げにもう1度参考書を読む(3周目)
- 上の4のところで間違えた問題だけ解き直す
6はおまけで付け足しておきましたが,ここまでやれれば万全です。
試験形式がCBTに変わった関係で,どこかで見たのと同じ問題が出題される確率が高くなりました。
なので,問題集を何度も繰り返し解くことは有効な方法となり,もしも1度目の試験で不合格の憂き目に出くわしてしまった場合,翌年は別の会社の問題集と国内観光資源についてまとめた書籍を購入して学び直すようにしてください。
試験本番から合格発表まで
試験日はあいにくの雨でしたが,テストセンターは予約していたので人数に余裕がありますし,ロッカーも完備されていて,急かされることもなくマイペースで受験することができました。
コンピュータの操作は初めてでしたが難しくなく,試験時間に余裕がありますし他人の目も気にならないため,伸び伸びと受験することができるはずです。
試験が終わると試験結果レポートという1枚の紙を渡されました。
そこには,氏名や受験日などに交じってログインIDが書かれており,合格発表日にはそのIDが掲載されます。
とはいえ実際は,申し込み時に作成されたマイページにアクセスし,結果表示のところから確認できますし,同じスコアレポートをダウンロードして再取得することも簡単なので,そこまで大切なものでもないのですが,一応ここで述べておきました↓
ちなみに,自分の得点がどのくらいだったのかも確認できるのですが,約款のところがギリギリでしたね(すべて6割以上で合格となります)。
CBTのデメリットは問題が手元に残らないところで,自己採点ができないわけですが,その分,結果の公表が早くなるので私的には大歓迎です。
試験結果の発表日は10月中旬(例:10月17日11時)となっていて,合格するとその2週間後に簡易書留が送られてきます。
郵便局の職員の方から手渡しされ,封筒を開けるとクリアファイルに挟まった合格証書を見つけることができました。
まとめ
以上が,MARCH生におすすめできる,国内旅行業務取扱管理者試験の勉強法になります。
今回の資格を取得することができると,旅行業界に就職する際の助けとなるはずです。
社内に1人は資格取得者を置かなければなりませんからね。
また,合格すると通訳案内士試験の地理の科目が免除になることも知られています。
そちらは英語で話す能力がかなり高くないと受かりませんが,語学に自信がある方は是非挑戦してみてください↓
もちろん,合格できるに越したことはありませんが,挑戦するだけでも語学力が伸びるのでTOEICのスコアなども上昇するはずです。
これもまたMARCH生の就職を有利にしてくれるでしょう。
今回の記事がみなさまのお役に立つことを祈っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。