


講座紹介と学習の流れ
- 講座名称:中学総復習 英語
- 担当講師:竹内 健
- 講義総数:10講義(10時間程度)
- テキスト:159ページ,1,200円(全1冊)
スタディサプリ高校講座の高1英語に存在するのが,この中学総復習英語という講座になります。
担当は中学講座の英語教師としておなじみの竹内先生。
中学で学ぶ文法を扱い,特に「語順」という視点から英語を眺めることで,高校英語における関係代名詞や不定詞,分詞のような修飾語句につなげる役割を担うのが本講座です。
扱う分野は以下の通り↓↓
- 助動詞,不定詞,動名詞,接続詞,疑問詞,いろいろな疑問文,文型,There is構文,分詞,関係代名詞,比較,現在完了,受動態
全部で10講義ということで,様々な分野が学年という縛りを超えてコンパクトになるようにまとめられています。
講義は聞くだけですと約1時間の内容ですが,予習が必要です。
1回あたり学ぶ量として,テキストだと15~20ページが用意され,載っている基本例文やPointを読んでは,演習問題をすべて解いていきます↓↓
どのくらいの程度熱を入れて取り組むかで異なりますが,15~30分程度で終えるとして,講義後の復習としての解き直し,そして仕上げの確認テストも含めると全部で2時間程度かかると言うのが無難でしょう。
時間よりも「毎日1講義と前日の復習をやる」などと決めたら,それを守ることの方が重要で,このやり方であれば10日ちょっとで全講義を終えることができます。
この程度の長さで中学内容が総復習できるのでしたら,積極的にやってみる理由にもなるのではないでしょうか。
講義のレビュー
基本例文は和訳付きで,どうしてその訳になるのかわからない人でなれば,理解するのに十分な内容です。
ややまとめ方の形式的に見にくさを感じましたが,授業で「表の3行目を見てください」とか「次は参考を見てください」といったテキストをもとにした説明があるので,授業を受けた後にはわかります。
講義スピードはややゆっくり目ですので,「1.25~1.5倍速に変えても」付いていけるでしょう。
テキストは大切な部分が主に一覧形式でまとめられているので,この表さえ完全に理解できれば怖いものがない状態を目指せます。
中学生の参考書として定評ある「新中学問題集」を彷彿とさせるようなまとめが,早速第2講で登場してきました。
知識がある前提で話が進むので,中学で授業を聞いていなかったような方だと,この講座ではレベルが高いと感じることでしょう。
かといって,This is a pen. からやり直すわけにはいかないので,講義を受けてもわからないところが出てきた場合は,中学講座の「英語(基礎)」の講座にそこだけ戻ってみるとよいと思います。
例えば,上と同じものを,中2英語の第11講でより詳しく学ぶことができました↓↓
自分の学年に拘らず,あらゆる学年の講義動画が見放題なところがスタディサプリの魅力の1つです。
確かに慣れないうちはどこに戻って良いのかわからないかもしれませんが,同じ先生が教えていれば説明や構成にほとんど差が出ないので,単元の名前をもとに確認しては探してみてください。
もちろん,説明を聞いてもわからないような場合は学校の先生や周りの友達に尋ねてみるのも構いません。
その際,新しく学んだ英文は,カードに書き取るなどして,苦手な英文集を作れると最高です↓↓
変な話,すべての基礎英文をカード化して,日本語から英文を言えるようになると,英作文にも役立つのですが,時間との兼ね合いもありますからね。
もちろん強制はしません。
復習は間違えた問題を解き直すだけでなく,まったく新規の確認テストを行います。
しかしこの確認テスト,形だけでなく意味を考えないとできないものも混ざっていて,どれも決して簡単ではありません。
内容もそれなりに新しく簡単な説明もあって,毎回5題とはいえ良い練習になりました↓↓
一気にやるのでなければアプリでやるのが楽しいですかね。
まとめ
全体的にスピード感が良く,1回あたりに学ぶ内容はまとめが多い分,難しいものでしたが,沢山の文法知識を効率良く学ぶことができました。
高校英語の基本はやはり中学内容にあります。
たとえ,普段高校英語を学んでいても,ちょっとした時間を見つけて本講座で学ぶことで,また違った視点で英語を考えられるようになるかもしれません。
なお,この講座から始めるかそうでないか迷う方は,確認テストだけを計50題やってみてはいかがでしょうか。
その出来をみて判断するのがよいと思いますので,最後に1つ目安を示しておきましょう。
- 50題のうち正解数が20題以下ならこの講座ではなく中学講座で学ぶ
- 50題のうち正解数が30~40題だったら,講義をすべて見直す
- 確認テストで1つでも間違えてしまったらその講義だけを受講する
講座のレベル判定としては,「現在の実力よりもちょっと上」のものがベストです。
もちろん,なんとなくではなく,しっかりと根拠を説明できることが重要なので,例えば先の,look forward toであれば,「このtoはto不定詞ではなく前置詞だから,その次には動詞の原形ではなく,(動)名詞のingが来る」などと言える状態を目指してください。
そうすれば高校英語で,I'm used to (deal/dealing) with children.が出てきても混乱せずに済みますし(正解は後者),I'm used to this cold weather because I was raised in an area where temperatures would reach zero.といった英文も難なく書けるでしょう。
まだ使ったことがない方は,スタディサプリで深く理解する体験をしてみてください(社会人でも使えます)↓↓