大学の授業では評価の際にレポートの提出が行われることが多いです。
そしてその際,いくつかのルールに従って書かなければなりません。
ここでは,普通に過ごしている分には気づけないであろうレポートの書き方について,注意点をいくつか紹介しようと思います。
なお,理系の実験レポートや理想的なレポートの書き方について述べたものではありません。
あくまで,評価としてA(GPAだと3.0)は取れるといった内容だということにご注意ください。
MARCH生のレポートのレベル
GPAが3.0を超えているMARCH生であっても,大学院に進むだとか,大学は勉強しにいくところだなどと思っていない学生であれば,結構適当にレポートを書いています。
本来であれば図書館に行っては資料を借りたり,授業でおすすめされた参考書籍を購入すべきでしょうが,私の周りにいる学生に聞いた感じだと4人中3人はそこまでのことをしていません。
もちろん,期限までにレポートを提出し,なんとか単位をもらえているあたりはMARCH生っぽいのですが,それでも,ちょっとスマホで調べて答えるくらいのことしかしていないわけです。
大学の規模が大きいので,1つの講座を取る人数も必然的に多くなります。
レポートはもちろんみんなが提出するわけですから,それを教員が1枚1枚採点しなければなりません。
とはいえ,自分の研究もありますからそこまで時間をかけたくないですし,かといって好き嫌いで評価するわけにもいかず,何らかの基準に従わざるを得ないわけです。
例えば,友達と同一のレポートを評価したり,大学に入学する前から書けてしまうであろうレポートを評価することは決してありません。
ゆえに今回,私が注意すべき点として掲げるポイントは,
- ルールを守る
ことただ1つとなります。
内容の良し悪しについては一切気にしません。
とはいえ,聞かれたことに答えるのは当然ですし,MARCH生がまがりなりにも自分の頭で考えたものを書くと,何かしら光るものが感じられます。
もっとも,それが全く分かりづらく書いてあるので読み手に伝わっていないこともあるのですが,それ以上に,大学で新しく身に付けるべきルールが守られていないから評価されないことが多いのです。
今回は後者について,注意すべきポイントを紹介していきましょう!
盗用と剽窃は絶対しない
いわゆる盗用・剽窃ですが,友達にレポートの内容を見せてと言われ,あなたがコピーを送り,それを相手が同じように書いて提出したとします。
すると,「今回のレポートで同じ内容を書いてきた学生がいます。身に覚えがある方は名乗り出てください。さもなければ疑わしい学生全員の単位を認定しません。」などとのお達しがメーリングリストで流れてくるわけです。
また,ほとんどの学生がインターネットで同じような言葉で調べて,同じような内容のものを書いてくるわけですから,それがあまりに度を過ぎている(引用の部分が明確にされていなかったり,コピーペーストだらけになっている)とすぐにわかってしまいます。
大掛かりになものだとチェッカーをかけて調べる場合もあるかもしれませんが,いずれにせよ,例えば自分なりの考えを足したり,自分なりに理解し直した言葉で書けば問題にはなりません。
そのひと手間を惜しまないようにしてください。
ただでさえ,論文がパクリだっただの,学生がズルをしているのを見抜けなかっただのは問題になりやすく,しかもそれがMARCHになるとより社会的には騒がれてしまいます。
逆に,最初の例のように,友達にパクられて,自分までもが連帯責任で単位がもらえない場合もあるので,「レポート見せて」のお願いがあった場合は,そういったリスクを頭に入れた上で対応しましょう。
字数は水増ししない
レポートを書く上で問題になるのは「字数条件」です。
「レポート○枚程度」と書かれていればまだしも,「最低○字以上」などと書かれてると多くの学生はがっかりします。
程度と書かれていた場合,厳密には10%以内の誤差に収めるべきですが,かと言ってただ字数を水増ししただけのレポートは読みにくくなって最悪です。
もちろん,最低限の字数に足りていないまま無理に出してしまえば,最悪評価が付かなくても文句は言えません。
さて,そのような場合は,具体例を付け加えることがおすすめです。
次章で参考文献リストについて触れますが,参考にしたページのURLなども付け加えられるため,一気に書いた量が多くなったかのように感じられます。
身近な経験を加えれば自分にしか書けない内容になりますし,それを書いても足りなければさらにその例についての説明を加えていきましょう。
しかし,その程度ではどうにもならない場合は,その授業に関連する別の内容で,段落をもう1つ追加で作ってねじ込んだ形のレポートにしてみてください(こちらは内容としては評価されませんが,水増しするよりはマシです)。
引用の仕方を知る
最後に紹介しますが,大学でのレポートの書き方は調べればすぐにわかりやすいものが出てきます。
ですが,そのような意識がなければまず調べません。
それどころか,レポートの締め切り日ギリギリになって,焦ってやることが多いかと思います。
もっともMARCHレベルの大学生であればリスク管理くらいはしていて,締切日を把握し提出する意思があることに加え,授業の資料くらいは入手しているものです。
しかし,明日提出するレポートのために,わざわざ本を買って読んでから出すようなことまではしないでしょう。
もちろん,読んでから書くでは間に合わないので,結局ネット記事に頼ることになります。
その場合,信頼性を確保するため,できれば国や大手企業や学術組織のものを用いるようにし,具体例などを探すだけなら,新聞社のサイトで検索してもよいでしょう。
最近だと,WikipediaやYahoo!知恵袋の内容を引用することは禁止とする講義も多いですから,そういった条件にはくれぐれも気を付けてください。
加えてもう1つ重要なことがあり,引用のルールに則った書き方をすることが大切です。
ところで,「引用」の他に「参考」という言葉があり,それぞれ意味が異なります↓
- 引用:文面のままコピーすること
- 参考:要約して使うこと
1字1句変えない引用は意外と使いづらく,実際は引用しているようで「参考」になっている場合が多くあります。
この時のルールは,参考の終わり部分に著者の名字や機関名と年度を書き加える必要がある他,「参考文献」という形でレポートの終わり部分に文献表を作成することになるはずです(ただし,独自のルールを設ける教員もいるので,詳細は実際のレジュメで確認してください)↓
まとめ
大学のレポートで意外と見落としがちなのは,書くべき内容を書くことの大切さです。
タイトルや学籍番号,氏名などを決まったフォーマットで書くことから始まり,上で挙げたような字数制限や引用のルールなど,形式的なところを守りましょう。
もちろん,理想としては,参考図書をすべて読み,Google Scholarで調べたり大学が購読している論文のデータベースにアクセスすることまですべきかもしれません。
とはいえ,それは本人の価値観次第であり,絶対にすべきだとも言えないわけで,完璧なものを提出できないからとレポートを出せなければ最悪の結果が待っています。
ならば,大学のレポートを書く際のコツとして私が言えることは「変なことをしない」ことだけになるのです。
誰かの書いたものを丸パクリしたり,字数が全然足りなかったり,書くように言われたことを書いていなければ,評価が受けられるはずもありません。
とはいえ,精神的にすべてがどうでもいいとなりがちな大学生活ですから,そんな辛いときこそ,今回挙げた点に気を付けて,なんとか普通に単位を取ってほしいと思います。
より詳しい理想的なレポートの作り方については,立教大学が作成した書き方の資料が利用可能です↓
ページ下の方にある「Master of Writing」という項目をみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
レポート作成のお役に立てば幸いです!