たった1問の差とはいえ,力が及ばず簿記の2級に不合格となった私ですが,このたび一念発起し,「スタディング(STUDYing)」というオンライン教材を使って,再度勉強を始めることにしました。
きっかけは通勤に使う電車内で目にした広告でしたが,内容をみてみると,市販本よりも高い水準に達していると感じ,受講を決めた次第です。
今回は,スタディングのオリエンテーション講座を例に,初期部分の学習内容についてまとめてみようと思います。
スタディングのオリエンテーション講座について
スタディングの簿記講座は1級~3級のすべてに対応していますが,どの講座も最初は試験の概要と短期間での合格に必要なポイントの解説が行われます。
メインではなくあくまで導入という位置づけですので,講義数はわずか1つしか存在せず,量的には15分あれば終わる内容です。
しかし,この講座を受けてからメインの講座に入るのとそうでないのとでは,モチベーションや理解度が大きく変わってきます。
例えば,合格した後の選択肢について知るだけでも,将来の展望が開けて「絶対に合格したい!」と思えるでしょう↓
私自身,2級に合格した後のことは考えていませんでしたが,講師の話を聞いて,ファイナンシャルプランナーの試験を受けてみるきっかけになりました。
さて,上の講座ですが,簿記の試験内容についても当然学ぶことができ,試験日程や配点といった基本事項から,合格のために理解すべき点(例えば,簿記2級であれば,売上原価対立法や各種引当金,法人税や支店間取引など)が簡潔にまとめられています。
なお,私はすでに2級の範囲を一通り学んでいるため,用語に多少聞き覚えがある状態ではあるものの,前回の受験から1年以上何も勉強していないと,ほぼすべてを忘れてしまうものです。
そんなブランクがある人も,程よく記憶を呼び起こすことができるでしょう。
スタディングでは「短期合格」を謳っているところに好感が持てますし,決められたペースで学習すればよいだけなので,自分で1日のノルマを決めたり,使うべき問題集を選んだりせずに済むのも魅力的です。
ところで,もし初めて簿記を受ける方であれば,オリエンテーションを視聴しても,何を言っているか理解できないかもしれません。
そのようなときは,
なんだか難しそうな内容を学ぶんだなぁ。
程度の感想で,軽く聞き流してしまってOKです。
なんなら,すべての簿記講座を受講し終えてから,改めてこのオリエンテーションの動画を観返してみてください。
その際は高確率で,
あっ,あの話のことね!
と,自分の成長を実感できるように思います。
そういった意味で,オリエンテーションは,自分の現在の立ち位置を確認する際に使える動画と言えるかもしれません。
ちなみに私は,簿記2級の出題傾向についての説明を聞いた際,当時の試験会場での記憶が蘇りました。
試験時間に余裕もないですし,難易度もバラツキがあって本当に嫌なテストでした↓
スタディングの目指す方針を簡単に言ってしまうと,2級の場合ですと,商業と工業簿記で合わせて75点を目指す戦略で,講師の神原大二先生曰く,「工業簿記を得意にするのがコツ」とのことです。
ご存知かもしれませんが,簿記2級の合格点は70点なので,上の点数では余裕で合格とはなりませんが,私は「90点を目指しましょう!」などと大口をたたかないところが好印象でした。
短期合格を目指す場合,ギリギリの勝負になりがちです。
2級以上では,勉強時間にして最低100時間は必要になるわけですから,実に大変なテストと言えます。
なお,過去の私は祈るような気持ちで本番を迎えましたが,第1問を開いた途端,「これは無理そうだ」とすぐに心が折れてしまったものです。
あれからだいぶ時間も経ち,また余裕のある生活が戻ってきたこともあってリトライすることを決めましたが,私にとってトラウマ級に難しかった仕訳が,スタディングでの学びを通して簡単にできるようになることを期待し,これから学んでいきたいと思います↓
スタディングの簿記講座の勉強方法について
さて,オリエンテーションの後半は,スタディングを使った勉強法についての講義です。
短期での合格ということで,一体どのくらいの勉強時間で終わるのかが気になります。
変な話,100時間で合格できるという話であれば,1日10時間を10日続ければ,理論上は合格できることになりますが,そうした異様な勉強法は通用するのでしょうか。
ところで,すべての教材が24時間どこでも利用可能なところがオンライン教育サービスの強みです。
さらに,月額払いではなく買い切り型のスタディングだけに,時間に制限がないので長期学習に向いているとも考えられます(対応年度は決まっています)。
とはいえ,締め切りに追い込まれない限り,人によっては頑張れないこともあるので,その場合は,スタディングの簿記講座の視聴期限ギリギリに試験を受けるようにするなどと,何らかの工夫を施すことをおすすめします。
講義内容に戻りますが,スタディングの勉強方針としては,効率重視ながらも王道を行く勉強法です。
得点に結びつきやすい仕訳などに多くの時間を割り当てながらも,全体を網羅的に学ぶことも欠かしません。
前者は練習問題を解いて,自らの力で時間以内に正解できるようになることを目指しますが,そのために以下のような教材が揃っているところは特徴だと言えるでしょう↓
- 動画講義とWEBテキスト
- スマート問題集
- 仕訳トレーニング
- 実戦力UPテスト
- 検定対策模試
これらの教材を作るにあたっては,以下の2点を重視したとのことです↓
- 頻出事項の理解と反復練習が可能なこと
- 流れの理解に重きを置いたこと
これらについては,言葉だけではピンとこないと思うので,意識しながら使ってみるようにしてください。
人によって持っている知識量に差がありますし,短期集中が得意な方も苦手な方もいるでしょうが,全教材に自由にアクセスできて学び放題であるスタディングなだけに,1ヶ月の集中で短期合格することも不可能ではないように思いました。
それだけ,スタディングの簿記講座には短期間で学べる工夫が施されています。
まとめ
以上,スタディングの簿記講座で最初に観ることになる,オリエンテーションの内容と勉強方針についてみてきました。
前半部分では簿記2級についての概要とテスト内容について学ぶことができ,勉強法のところでは,各自に合ったペースでの学習ができることがわかっていただけたでしょう。
色々講義を巻き戻しながら考えごとをしていたら,結果的に40分近く観ることになってしまいましたが,これを機に,いよいよ簿記2級のリベンジが始まると思うとちょっとワクワクしてきました。
もっとも,明日にでも早速内容で躓いて悲しむことになるかもしれませんが,まずは一歩踏み出せたことが自分の中では大きかったように思います。
スタディングの実際のコンテンツについては,FP講座を用いたときの記事が役立つように思います↓
どれも同じ感じで学べるので,スタディングを用いた簿記対策に興味がある方は,まずはオリエンテーションから始めてみてください↓
最後までお読みいただき,ありがとうございました。