無事に2級FP技能士となった私ですが,5月に3級,9月に2級とストレートに合格できたのはひとえにスタディングのおかげだと思っています。
というのも,受験するにあたって使用した教材がスタディングだけであり,市販の参考書は一切購入しなかったからです。
もちろん,世の中にはほかにも良質なFP教材が存在するのは確かで,スタディング以外の教材が悪いと言うつもりは毛頭ありませんし,スタディングならではの弱点があることも確かですので,ここで1度まとめておくことにしましょう。
スタディングとは
KIYOラーニングが提供するスタディングですが,「ユーザーの学びが続くよう応援し続ける」という理念ゆえ,studyingと進行形になっています。
2008年の10月,中小企業診断士講座から始まったスタディングですが,短時間で学習できるオンライン教材という位置づけで,2010年までは「通勤講座」という名前で呼ばれていました。
ビジネスパーソンが通勤の行き返りの時間に学習できるようにという想いが伝わってきますが,確かに今でも電車内でよく広告を見かけます。
最近では,有名芸能人を起用したTVCMも頻繁に目にするようになりました。
ローンチから10年以上が経過した現在のスタディングですが,対応講座や学習コンテンツはずっと充実してきており,それだけ多くの人に支持されてきたことが伝わってきます。
なお,スタディングの学習の肝となるメソッドは短期合格者のやり方を基にしていて,公開してそれで完成とはならず,その後も学習者のデータを分析し,さらなる改良や新しいコンテンツやシステムの開発に生かしている点が特徴です。
試験に合格するとアンケートが送られてきて,それに答えることでamazonギフト券がもらえる制度があるのですが,これも,結果を残したユーザーの方法を分析しようとする試みの1つでしょう↓
なお,テキスト以外の教材の開発に力を入れつつも,受講料が比較的安価に抑えられているのも見逃せません。
講師に質問できるチケットであったりテキストの販売はオプション扱いになっていますし,上述のお祝い制度や不定期に開催されるキャンペーン,さらには別の資格の講座に移るときや,少し時間が経過してから再チャレンジしようという際に安く利用できてしまう仕組みなども用意されています。
スタディングではFP講座以外に簿記の2~3級講座も取った私ですので,利用歴は2年以上になるのですが,次章から以下の3つのメリットについて個別にみていくつもりです↓
- ちゃんとFPに合格できる
- 教材がしっかりしている
- 日数や生活様式に合わせやすい
スタディングの魅力①しっかり合格できる
いくら安価であっても,その教材でしっかり理解して実際に合格できるのでなければ,安かろう悪かろうになってしまいます。
その点,スタディングは次章で見ていくように必要な教材が揃っており,実際これだけしか使わずに2級のFP技能検定に1発で合格できた私ですし,その際の細かな勉強時間などは記録として残していますので,証人としては適格であると判断していただけるのではないでしょうか。
なお,FP3級に関してもスタディングで合格しましたが,3級の勉強期間中に合わせて2級のものも動画くらいはざっとみておくようにすると,より理解が深まるのでおすすめです↓
ちなみに,試験会場では多くの受験者が市販本を手にし,付箋を挟むでもなくただ闇雲にめくっているような光景に出くわすかと思われますが,スマホとまとめノートだけを用意して,効率的かつ身軽な状態で試験に挑むスタディングユーザーとの差は一目瞭然でしょう。
私はきんざいの試験を受けたので,より強くそう感じました(一般的に,FP協会が実施するものよりも合格率が低めです)。
スタディングの魅力②教材がしっかりしている
スタディングの教材はしっかりしています。
具体的に言うと,FPの合格に必要な教材がすべて含まれているという意味です。
FP2級合格コースの教材で言いますと,試験範囲を網羅したテキストと,知識を定着させるための問題集,さらには模試がすべて含まれています。
まずは「基本講座」を使って学ぶことになりますが,動画での講義が中心となるため,大きなストレスを感じることなしに学んでいくことが可能です。
例えば通勤中,揺れる車内で活字を集中して読むのは大変ですので,ざっくりポイントだけ説明してもらえると助かります。
テキストは冊子の状態ではないのですが,1回目に学ぶ時は,確認として一部を読む程度で,何回か学んで,それでもなお覚えられなかったところのみをまとめノートに書き写せばよいので,特に不都合はありません。
市販されているテキストは,1度聞けばわかるような内容もかなりの量含まれているため,実際役立つページというのはかなり限られてくるように感じています。
また,スタディングはオンライン教材である特性上,アップデートをすることで,最新の内容がすぐに反映されるようになっているところもポイントです(誤字脱字に関しては,毎ページに報告フォームがあるので,そちらから伝えることができます)。
「スマート問題集」では1問ごとに解説を表示するように設定でき,動画内容を理解できたかをすぐに確認できますし,解説を表示させずに一気に用いることや,前回間違えた問題だけを解き直すといったモードも存在するので使い勝手に優れ,一番お世話になったコンテンツと言っても過言ではありません↓
全受験者との平均点との比較もできるのですが,これが意外と高いので,「もっと頑張らないと」とモチベーションのアップに役立ちました。
これらを使って十分に練習したら,「セレクト過去問題集」と呼ばれる実際に出題された問題を使って,本番の難易度に慣れるようにします。
最初にやった際は痛い目に合いましたが,間違えたときこそが学力を高めるチャンスです。
仕上げ用として1回分の模擬試験も付いています。
ちなみに,本番で同じ内容の出題が見られることが往々にしてありますので,そういった的中率の高さもスタディングの教材の質の高さを反映していると考えられるのではないでしょうか↓
例えば,上の左はFP2級学科試験の本番で出題された問題ですが,右に示したスマート問題集ができればエの問題は正解できます。
私が本問を解いた際はアの健康保険の任意継続が最長2年間加入できることも知っていたので,イとウがわからなくても,自信を持って答えることができました。
スタディングの魅力③残り日数や生活様式に合わせて学びやすい
スタディングを用いた学習ですが,1日2時間学習できれば3ヶ月(約180時間)で2級に合格できます。
もっとも,これは一般論ですので,例えばFP3級もスタディングで学んでいたり,学力がある程度しっかりしている人であれば,もっと短時間での合格が可能でしょう。
その他,スタディングを使わない学習(例えばまとめノートを作る時間や,FP協会から過去問をダウンロードして練習するなど)はカウントされず,私の総合的な学習時間は120時間でした。
具体的な数値で考えることで,多いか少ないかの判断がしやすくなるので,120時間でも180時間でも1つ決めてしまうのが良いでしょう。
なお,上記画像で示したようなグラフが「学習レポート」というツールで確認できるので,定期的に勉強進度は順調かどうかチェックしてみてください。
思ったように進んでいなければ土日などの休日に埋め合わせをするか,私のおすすめは平日の勉強時間を10分単位で構わないので増やすことです。
折角,どこでも勉強できるスタディングで学んでいるわけですから,ちょっとした空き時間ができたら,自然とスタディングを開いてしまうような習慣を身に付けましょう!
ちなみに,上記の「120時間」という数字には3級の学習時間も含めていますが,2級合格に不要な知識が語られることはありません。
言うならば,2級勉強の途中で3級に受かる実力が付いてしまっているというイメージです。
スタディングの良くないところ
ここで,スタディングの良くない点を挙げておきましょう。
1つ目は,いきなりFP2級を受けることができないところです。
例えば,資格対策ドットコムの教材のように,2級FP技能士の他にAFP認定研修も兼ねているような講座であれば,3級に合格せずとも2級を受けることができます。
つまり,最低でも4ヶ月ほどは余計に時間がかかってしまうことになるわけで,特に,何かFP業務の経験なく2級合格を目指すような私のような方であれば,あまりに早く学習を開始してしまうと,やや時間を持て余してしまうことになるはずです。
そしてもう1つですが,スタディングの契約期間が過ぎた後,手元に残るのが自分でまとめたノートだけになってしまうことで,もし,忘れてしまったことを思い出したいと思う際には,市販書を買い直すことも選択肢に入ってきます。
折角学んだFP知識をすぐに忘れてしまわないためにも,2級に合格してから1度(2年間)はAFPになってみるのもおすすめです。
基本的に,2級に合格してAFPになるのはお金さえ払えば難しくありませんし,雑誌や勉強会などで実用的で最新の情報に触れることは大きな価値があるように思います。
まとめ
以上,2級FP技能士の私が思う,スタディングのおすすめポイントでした。
魅力としては,安価な教材であるにもかかわらず,しっかりとした教材がどこでも利用でき,3級と2級を連続で合格することも難しくなく,学習計画が立てやすい点が挙げられます。
一方で,3級を経由するためやや時間はかかってしまうので,余裕を持って学習計画を立てる必要がある他,学んだ知識を定着させるための工夫が必要でした。
とはいえ,スタディングは大変おすすめの教材で,FP以外の資格検定試験に対しても講座が利用できることも多いので,使い勝手で困惑することなく,さらには特別な割引も利用しながら別の講座(例えば簿記講座や宅建)に申し込むことができるのも魅力だと言えるでしょう。
教材選びに迷っている方は,是非使ってみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。