今回は,MARCHの大学受験英語を攻略するのに役立つとされるおすすめの参考書を,学年別かつ分野別に紹介してみたいと思います。
どれも実際にMARCHに現役合格した先輩が使っていた参考書ばかりですので,これからMARCH合格を目指す方は是非とも参考にしてください。
MARCH受験生におすすめの英語参考書
ここではMARCHを志望する高校2年生と3年生向けに,おすすめ英語参考書をいくつか紹介します。
同じジャンルを扱う参考書も複数入れていますので,適宜選択するようにしてください。
例えば,高校2年生向けのところで挙げたNext Stageとスクランブルはどちらも同じ内容を扱う文法問題集ですが,上で示したようにレイアウトに多少の違いがあります。
ここまでベストセラーの参考書ともなると両者とも結構似通っていますが,リーディングの参考書におけるトレーニング方法の違いや単語帳での詳しさの度合いなど,参考書を使う学習者との相性が結構出てくるようなものには特に注意が必要です。
高校2年生におすすめ
- ターゲット1900
- やっておきたい英語長文
- 鉄壁
- 速読英熟語
- Next Stage
- スクランブル英文法・語法
- 英文解釈の技術
- ポレポレ
高校2年生が英単語の勉強するときは,「1日必ず100個に触れる!」といった具合に,ノルマを決めてやるのがポイントです。
また「鉄壁」のような,派生語や類語まで完璧に網羅しているような単語集を使う場合,紙面上に書いてある単語すべてを覚えようとしてしまうと,あまりに時間がかかってキリがありません。
特に初心者の方は,単語とその意味だけを暗記するだけにとどめるなどと工夫して,最初はスピード感を持って読み進めることを強くおすすめします。
単語帳は何度か繰り返していくと徐々に見慣れた単語が増えてきますので,そのとき初めて細かい知識も覚えていくと良いでしょう。
「やっておきたい英語長文」のような読解系の問題集は,週に1つ2つやることを心がけ,1日に5回音読して忘れにくくするなど工夫してください。
高校3年生におすすめ
- 単語王
- レベル別英語長文
- 解体英熟語
- TopGrade
- 成川のInput/Output
- 各種大学の過去問
これらの参考書においても,1日のノルマを決めて何回も繰り返すことが,間延びせずに続けるためのコツになります。
長文のやり方については高校2年生のところで紹介したものと同じ方法です。
塾に通っている方は習っている先生の出している参考書や,その塾が出版しているものを使うようにすると,教え方に違いが出ません。
また,学校で使っている参考書と同じようなジャンルの参考書を買うかどうかは人によりますが,通う高校の大学合格実績が悪かったり,嫌な思い出がある場合はやる気にも影響しますので,長時間悩むくらいなら新しいものを買ってください。
9月にもなると,新しい問題を解く用の長文参考書が数的に不足してくる傾向にあるので,その場合,受ける予定のない大学の過去問を長文問題集の代わりに利用しましょう!
MARCH受験生におすすめの単語帳
これまでに紹介した参考書の中から特に役立つとされるものをピックアップして,実際の使用感についてレビューしていきたいと思います。まずは単語帳から。
英単語ターゲット1900
「英単語ターゲット1900」は単語の 勉強を始めたばかりの人向けの1冊。
ここに載っている単語をしっかり押さえれば,過去問を解く際の語彙力はほぼ問題にならなくなります。
ただし前置詞などの情報は乏しいので,本番までこれを使い続けるのはおすすめしません。
鉄壁
鉄壁は東大受験者のためのものではありません。
情報量が多く,難関私大受験者も使うことができます。
覚えるのには根気がいりますが,時間をかける価値は十分にあり,単語の横にくっついてる変なイラストと組み合わせて覚えることもできると,意外なところも好評です。
各章ごとに確認テストがついていて,独学にも配慮されています。
単語王
「単語王」というタイトルの通り,情報量は単語帳の中でも圧倒的。
会話における単語の使い方についても記述があるため,例えば早稲田の文学部のような超難関校を受ける予定の方に役立つ知識が多いです。
が,あまりに情報量が多いため,単語で手一杯になってしまうことを考えるとMARCHレベルには必要ないかもしれません。
速読英熟語
Z会の速読シリーズですが,文章の中で単語や熟語を暗記できるところが特徴です。
本書もその例に漏れず,文の中で英熟語が覚えやすいと評判です。
ただし,量がいま一つ物足りないため,初心者~中級者向きと言っておきます。
MARCH英文法におすすめの参考書
Next Stage
英文法参考書の王道といったらこの「Next Stage」でしょう。
20年以上前からあるベストセラーですが,版を重ねるごとに改良されています。
最新版も持ち歩きがしやすい上に赤シート付属なので使いやすいと好評です。
しかし,やることと言えば文法事項の丸暗記ばかりなので,応用が利きにくい気がするのは残念。
一度文法をやり終えた人が,共通テストの数週間前に一気に文法をやり直す際におすすめします。
英文法INPUT
普段河合塾で英語を学ぶ受験生に特におすすめです。
あまりに分厚すぎるため持ち運びには向きません。
しかし,文法をただの暗記ではなく成り立ちから学べるため,表面だけの知識では戦えない早慶レベルの英文法まで対応したい方におすすめです。
説明が詳しいところを生かして,初心者が利用することもできます。
姉妹本として「OUTPUT」も発売されているので,本書で学んだ方はそちらも購入してみてください。
MARCH英文読解におすすめの参考書
やっておきたい英語長文
またしても河合塾から「やっておきたい英語長文」の紹介です。
こちらは扱う文章の文字数ごとに,300・500・700・1000などとバリエーションがあり,実力に合わせて選びやすいとの声があります。
音読用のCDが付属していないことを指摘する意見もありましたが,受験英語において私大専願ならばそこまでリスニング力は問われませんし,リスニングはそれ用に別の教材を使えばよいだけの話なので,特に評価を落とすようなものではありません。
英文解釈の技術
こちらは駿台の「英文解釈の技術シリーズ」ですが,標準レベルのものの他に,超入門・入門・基礎とレベル別に分けられているので,こちらも取り組みやすいでしょう。
難易度はそれほど高くないので,これらを完璧にしてMARCHの英文を読むための基礎固めをしておきたいところです。
ポレポレ英文読解
こちらは代ゼミが出している「ポレポレ英文読解」です。
こちらも20年以上前に出たものですが,今でも評価は高く,MARCH志望者の多くも使っています。
精選された英文は良質なものが多いと思いますが,レイアウトがやや見づらく,量も少ないのはマイナスです。
Top Grade
数ある構文解釈本の中ではTop Gradeがピカイチでしょう。
少し難易度が高めですが,やり遂げれば,入試に出てくる大体の英文は理解できるようになります。
中央大の法学部や慶應大学の文学部などの和訳対策にも有効です。
英語長文レベル別問題集
最後は東進から「英語長文レベル別問題集」をご紹介。
難易度がちょうどよく6つに分けられており,「やっておきたい英語長文」のように問題が改変されているわけでもありません。
記号選択問題中心の私大対策本としてかなり重宝するでしょう。
CDは付属するにはしているのですが,英文を読む速度が異様に早いので,このナレーターの読むスピードで英文が頭に入るように練習しておくと,リスニング能力や速読力も鍛えられるというオマケ付き。
MARCH受験者にはレベル5以上を推奨します。
まとめ
以上,MARCH合格に役立つとされる,英語のおすすめ参考書の紹介でした。
問題集選びに悩んだときは,「一番最後の問題を解いてみて,簡単にはできなさそうなものを選ぶ」のが基本ですが,苦手なジャンルは,「一番易しいものを選んで,その分早くやり終える」という学習戦略がおすすめです。
色々な参考書を紹介してきましたが,結局のところ,自分に合ったものを見つけることが最も大切なことのように思います。
これと一つ決めたら,まずはその本の内容が完璧になるまで何回も繰り返しやってみてください。
あれもこれもと手を出すより,1つずつ完成させていくことが合格への近道です。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。