ついに,日商簿記3級の結果発表の日がやってきました。
ネット試験は即時に合否が発表されるので問題ありませんが,統一試験で受験した場合は,合格発表までに時間のラグがあります。
商工会議所での試験日の様子については以下の記事に書きましたが,当日に自己採点してみたところ,仕訳の切り方を間違えていた他,合計した数値が一致するべきところがそうなっていなかった(つまり明らかな間違い)など,不安要素がなかったわけではありません↓
もちろん,よくできたと思っていてもきっと同じ気分になっていたでしょうから,合格発表日は問答無用で朝からドキドキするものなのでしょう。
今回の記事の構成ですが,まずは「日商簿記3級の統一試験の合否を確認する方法」を中心に,私自身の結果や今後の予定についても書いてみたいと思います。
日商簿記3級を商工会議所で受けた場合の合格発表日
いきなりで申し訳ないのですが,日商簿記検定の統一試験を受けた場合の合否の確認方法については,試験当日の様子と同様,はっきり「これだ!」と言えるものを1つ提示することができません。
というのも,申し込んだ商工会議所ごとに方法がかなり異なるからです。
発表形態が異なるどころの話でなく,合否発表の日時すら違います。
例えば,私が受けた第149回簿記検定試験における試験日は「2018年6月10日」でしたが,その合格発表日は,確認できただけでも,
- 2018年6月26日~29日
のように分散していて,最速と最遅の間に4日間もズレがありました。
また,簿記に合格した後の手順として合格証書の交付が行われるのですが,この発送日と交付日も,
- 2018年7月13日~17日
のように各会議所で異なっているわけです。

このように,合否発表や合格証書の交付日時には大きなばらつきがあることを覚えておきましょう。
次章からは,実際の合格発表の様子と合格証書の交付方法について,詳しくみていくことにします。
日商簿記3級の統一試験の合否を確認する方法
統一試験の合格発表は,実際に受験地に出向いて発表を見ることもできますが,それ以外の用事がないのにわざわざ時間をかけて出向くのも手間です。
ゆえに,基本的にはWebサイトにアクセスし「WEB成績照会サービス(WEN成績表・試験結果成績照会サービスなどとも呼ばれる)」を確認するのがおすすめの方法となります。
その他に,合格者番号を一覧で発表していることもありますが,いずれにしてもネットで確認できる手段があることを覚えておきましょう。

本章では,まずHP上での確認方法についてまとめ,続けて,実際に出向く方法についても確認していくことにします。
Webサイトにアクセスする
合格発表日になったら,自分が受けた商工会議所のHPにアクセスしましょう。
直接,名前を検索しても構いませんが,あとでIDなどの入力を求められることになるので,簿記検定に申し込んだメールアドレス宛に送られてきたメールを探して(必要情報が記載されています),そのメールに記載されている,合否発表に関するURLをクリックする手のがおすすめの手順です↓
過去のメールが見つけにくい場合には,メールソフトの検索欄に「簿記」などと入力すれば,過去のメールを探してきてくれます。
クリックしたURL先のページでは,先述したようにIDやメールアドレスや電話番号,生年月日などの入力が求められました↓
合否発表の開始時間ですが,当日の9時以降にアクセスが可能になる商工会議所が多いように思います(照会後にどんな画面が出てくるかについては後述しているので,ここでは省略します)。
一覧形式の場合は,合格者番号が掲示されているので,受験票を手元に用意して確認するだけです。
商工会議所に出向く
2つ目の方法ですが,実際に商工会議所に赴き,掲示を確認することが考えられます。
簿記の申し込み時にインターネットを介していない申し込み方法(窓口や郵送申込)を選択した場合,確認方法はこちらのみとなるので注意してください。
なお,掲示には受かった番号しか書いてありません。
もしも具体的な点数を確認したい場合には,窓口に受験票を持っていくと教えてもらえるとのことです(インターネットの場合は点数も簡単に確認できます)。
なお,商工会議所のどこで合否が発表されるかについてですが,受験票またはHPに詳細が記載されているはずで,私も出向いてみましたが,大学受験の合格発表などと異なり,人はまばらでした。
日商簿記3級の合格証書の交付について
日商簿記3級の合格証書の交付についてですが,こちらも2通りの受け取り方法があります。
1つは郵送してもらう方法で,もう1つは自分で商工会議所に赴く方法です。
郵送してもらう場合には,合格証書郵送サービスを利用するための手数料(1000円くらいかかることもあります)を支払わないといけない商工会議所もあることに注意しましょう。
とはいえ,この方法のメリットは,各商工会議所を介さず直接合格者に送られてくることで,現地に赴いて交付してもらうときよりも早く受け取れる傾向にあることです。
なお,後者の場合には,試験施行日より1年以内という期限が設定されていることにご注意ください。
このとき,受験票の持参を忘れないようにしましょう。
ちなみに,私が受けた商工会議所では,合格発表日から約3週間後に交付と書かれていました。
私の受験結果と今後の予定
合否発表の前というのはなんとも落ち着かないもので,資格試験を受けた者だけが味わえるこのドキドキ感は,競争する機会が少なくなった大人にとって大変貴重なものだと思いました。
実際の私の成績についてですが,結果は以下の通りとなります↓
前章で載せていた合格証書は,私が実際に受け取ったもので,実際は辛うじての合格です。
自己採点した結果と比べると,問1が4点低かった以外は予想通りの得点でした。
試験結果について,私が3級受験でお世話になった教材にあった「出題傾向と対策のプリント」を比較してみましょう。
以下はテキストに載っていた理想的な得点パターンです↓
第1問(16/20点)については,満点と予想していましたが,結果は1問ミスで,奇しくも上の予想通りの点数となりました。
第2問(8/10点)は「損益」の理解が不十分だったために満点を逃しています。
続けて,計算が合わなかった悪夢の第3問(20/30点)の攻略法は以下の通りです↓
合否を分ける問題だったので,時間ギリギリまで本当に焦っていたことを覚えています。
後からわかったことですが,計算だけでなく,収入印紙を「租税公課」ではなく「当座預金」の方に仕分けしてしまったミスも犯していた私です。
解答速報では「全部2点」という記述があったので,これら以外に3つ間違えていることになります。
それがどこかは定かではありませんが,この第3問に取り掛かっている際,残り時間が5分になった段階で解答欄が白紙(最後に一気に答えを書き上げるため)だったことを考えても,結果は上々だったと言わざるを得ません。
まさに九死に一生を得た思いです。
第4問と5問は以下のようになります↓
結果的にどちらも上手くいったようで,第4問(10/10)にいたっては満点でした。
見知らぬ用語があったものの,消去法で解くことができ,出題者の意図まで見えたような気がしました。
とはいえ,第5問(24/30)では「前受収益」・「前受金」・「未払費用」という用語の理解が及ばず,混乱してしまった結果,2問間違えています。
それでも,結果は合格基準の70点を超えたので,何とか日商簿記3級の資格を得られることになりました。
知識ゼロから始めて,わずか2週間での日商簿記3級挑戦でしたが,努力が報われて嬉しいです。
これから受ける方は,以下の勉強法を参考にしてみてください↓
まとめ
以上,日商簿記3級の合格発表の確認方法と私の受験結果の報告でした。
合格確認はネットで確認するのが楽ですが,合格証書の受け取りを郵送にしないと,実際に商工会議所に行くことになることに注意してください。
確認自体は,メールに書かれたURLにアクセスすることで,特に難しさを感じることなく実行できるでしょう。
なお,「簿記」という資格について,大学生の採用担当をしている知り合いに尋ねてみたところ,以下のような差があるとの話でした↓
日商簿記の級ごとの面接官の印象
簿記3級ホルダーに対して:簿記3級はあくまで普通の資格ですが,ないよりは良いですね。
簿記2級ホルダーに対して:勉強を頑張ったことがうかがえます。評価点にプラスするでしょう。
簿記1級ホルダーに対して:優れた能力があることがわかります。前向きに採用を検討したいレベルです。
これより,大学生が簿記の資格を自身の就職に生かしたいのであれば,日商簿記2級は最低でも取るべきです↓
とはいえ,3級であっても大学の推薦には使うことができますし,資格勉強に励むことで世の中のお金の流れがわかるようになるメリットもあるため,ただ純粋にそういうものへの理解を深めるためだけに受験するのもおすすめです。
簿記3級を取ったことに企業の採用担当が注目して,「わが社のバランスシートをどう思うか」と尋ねられた大学生もいました。
今回の記事内容が役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。