今回はスタディサプリの大学受験講座に属する「ベーシックコース」と「合格特訓コース」の2つのサービスにどのような違いがあるかについて詳しくみていきたいと思います。
たしかに両者ともスタディサプリのサービスであり,利用できる動画の種類は同じです。
しかし,料金は大きく異なり,実際受けられるサービスに大きな違いがあります。
大学受験に向けての勉強はどれだけ時間があっても足りないくらいですから,当記事を読んでパッと理解していってください!
大学受験とコーチングの重要性
大学受験というのは非常に孤独な闘いです。
結局のところ,他人が自分の悩みを完全に理解してくれることはありません。
才能やこれまでの生き方,自分の家庭環境までもが問われため,地球上のどこを探しても自分と同じ境遇の人はいないのです。
なので,他人に適した勉強方法が自分に合わないこともよくあります。
受験で全国1位になった人が考え付いたシステムを真似してみたところで,同じように全国1位になれないのがその証拠です。
他人に習うというのは簡単に学べる方法の筆頭で,私自身,生徒に楽をさせて合格に導いていることは否めませんが,本音を言ってしまえば,誰かに習って学ぶよりも1人で試行錯誤しながら学んでいく方が,将来性も加味するとずっと実のある行為のように思います。
とはいえ正論ばかり述べているわけにもいきません。
というのも,独学する方法では往々にして受験に間に合わないからです。
早期から勉強をしている人にのみ,王道を行くことが許されます。
中学受験で上位の学校に合格できる生徒というのは5000時間は勉強しているわけで,高校に入ってから受験勉強を頑張ったところでその差が埋まらないことがほとんどです。
加えて,子どもの教育にお金を費やせる家庭の方が合格を引き寄せられることも確かでしょう。
例えば個別指導塾で長期休暇中,お金さえ出せばほぼ毎日指導を受けることができます。
その場合とそうでない場合とでは成績の伸びが明らかに異なってくるわけですし,もっと如実な例として,「どの学部でも良いからMARCHに合格したい」という邪な考えであっても,受験料に予算を設けずに勧められるままに受講できれば合格可能性はずっと高まるわけです。
そしてスタディサプリの合格特訓コースは,ベーシックコースで利用できるすべてのサービスに加え,コーチングが受けられるところが大きな特徴となっており,これは上で述べた楽をしたい受験生に向けたサービスに他なりません。
料金は5倍程度になってしまいますが,個別指導塾に通うことを考えたらずっと安く(私の塾だと月4万円はかかります),わからないところを相談したり励ましてもらえたりする相手が存在するというのは勉強していく上で大変に有利に働くでしょう。
次章以降では,各サービスの強みについて補足していきたいと思います。
スタディサプリのベーシックコースの強み
さて,前章の論調からでは明らかに下位互換に思えるスタディサプリのベーシックコースですが,強みが存在しないわけではありません。
消費者目線でみれば,本サービスで最も突出しているのは利用料金の安さです。
ベーシックコースは月額2178円で学年や教科を問わず自由に動画を視聴できます。
講義内ではおすすめの参考書だったり,今後の勉強方針のヒントまで得られたりするため,受験勉強に必要な知識はベーシックコースからだけでも十分に得られることは確かです。
確かに前章でコーチングの素晴らしさについて言及しましたが,それはあくまで自分の実力以上の結果を出したい場合であって,ちゃんと忠実に決めたことを守れる生徒であれば,スタディサプリだけでMARCHレベルの大学に合格できます↓
より上の大学に合格できれば能力の開化により良い影響を及ぼすでしょうが,その後の人生で出会った人によっては順位が入れ替わることも大いにあるため,その後は個人の頑張り次第です(社会人になると答えのない問題にばかり直面するものであり,それらについて教えられるコーチは存在しません)。
ベーシックコースのみを使ってコーチに頼ることなく自分で物を考えられてきた生徒はそこでいよいよ輝くことになるわけで,先述した圧倒的な低料金も長期間の利用を助けます。
それ以外にも,アーカイブ動画はどのペースで観ても良いわけですから,それこそ普段学校や部活で忙しい生徒が長期休暇中に,まるで何かに取りつかれたかのように勉強に打ち込むことで大きく成績を上昇させることも可能です。
そのときの学習スケジュールに関しては,さすがのコーチであっても提案してくれないものとなるでしょう。
「スタディサプリは数ヶ月だけ使って,後は他の参考書や塾で勉強してください」などと言うコーチはいないのです。
若いからこそできる猛勉強は運動部に属する人ほど得意で(根性や体力によるのでしょう),勉強効率の面で考えても,同じ60時間勉強を2ヶ月かけて達成するのと10日で達成するのとでは,後者の方が成果となって表れやすいことが知られています。
スタディサプリの講義を倍速で再生しながらどんどんと講義を視聴していく短期集中のスタイルで,逆転勝利も夢ではありません↓
ただし,思わぬぬかるみに足を取られることもあり,学習態度によっては大した効果が得られないこともあります。
それはやはり生身の人間を相手にしていないがゆえの弊害で,受け身になってしまい自分から積極的に調べ物をしたり復習を頑張ったりしないようであれば良い結果には繋がりません。
その場合,やはりコーチングが必要です。
スタディサプリの合格特訓コースの強み
前章で「短期集中で頑張れれば逆転も可能」とは言ったものの,受験生になってしまうと誰しもが勉強を頑張るので,自分だけが周りよりも伸びようと思えばよほどのことをしなければなりません。
その1つとして勉強量だけに目を向けず,勉強の効率や質についても考え直すことが挙げられ,具体的には勉強のスケジュールを一定の期間ごとに見直すことや悩みが生じたときに歩みを止めないことが重要になってきます。
そこで役に立つのが,スタディサプリの合格特訓コースにある各種のコーチングサービスです。
合格特訓コースならではのサービスとして以下の3つが挙げられます↓
- オーダーメイドの学習プラン作成
- 月に10個の質問ができる権利
- コーチの学習継続サポート
長期にわたるスケジュール管理はもちろん,週ごとに何をやるべきかまで明確にしてもらえますし,質問して詳しく教えてもらえることはいざというときの保険になる他,コーチとのチャットが毎日の勉強意識を高めてくれるはずです↓
実際にスタディサプリ1本で合格した先輩もいますが,その多くは合格特訓コースを受講しているでしょう(少なくともどこかのタイミングで1年間くらいは使用しているでしょう)。
通塾が難しい方にとってみれば,オンラインのコーチングの利用価値はぐっと高まります。
なお,新高1生や高卒生の方は2月後半になると募集が開始となること,そして高3生は志望校別募集締切が存在し,MARCHを含む難関私立大学だと6月末までに申し込まなければならないことを覚えておきましょう。
これはスタッフの人数に限りがあるだけでなく,ある程度の時間をかけなければ体系立てた指導が実践できないからです。
まとめ
当記事では,スタディサプリのベーシックコースと合格特訓コースの違いとそれらサービスの強みについて考えてみました。
最後にまとめがてら,要点を箇条書きにしてみましょう↓
- ベーシックコースでもMARCH合格に必要な知識は学べる
- ベーシックコースは低価格が魅力で独学の姿勢も身に付く
- 合格特訓コースの強みは学習計画の作成や質問の権利,励ましがある点
このようにまとめてみると,それぞれのサービスに独自の強みがあることがわかりますね。
私がおすすめする使い方は,ベーシックコースをまずは受講し,1ヶ月または次のテストで成果を試してダメなようなら合格特訓コースに切り替えることです。
塾に通わずに済む分,必要な参考書はお金を出し惜しみしないようにしてください。
合格特訓コースでもダメなことは通常考えられませんが,総合型選抜の対策までは対応していませんし(対策講座はありますが),コーチに依存した合格戦略を取りたい場合には個別指導や家庭教師も選択肢に入ってくるでしょう。
もちろん,大手の塾に入る前の基礎知識の補完目的でベーシックコースを用いることもできます。
いずれにせよ,通塾に伴う労力や病気を罹患するリスク,さらには講師の当たりはずれや料金の高さ(入会金などもあります)を考えると,スタディサプリは断然に使いやすいサービスです。
普段塾講師をしている私も講習期間は塾で教える回数を極力減らし,
「各自,自宅で毎日独習に励むように」
と指導することも多くなりましたが,いったん方針さえわかってもらえれば,受験生は1人でも一日14時間くらい勉強し,結果も出ています。
独学することをあまり不安がらないようにしてください。
最後になりましたが,スタディサプリではキャンペーンやコードを利用することでさらにお得に申し込むことができる場合があります。
申し込み際には以下のページも是非チェックしてみてください↓