今回の記事では,スタディサプリを使ってMARCHに合格した方の体験談をみていきたいと思います。
合格体験記というものは,どれを読んでみても,
1日20時間勉強しました!
的な過大な勉強時間を誇るものか,
全然勉強しなかったのに受かってしまいました!
的なもののいずれかである場合がほとんどです。
受かってさえしまえば,あとはどのように話を盛ろうと本人の勝手ですし,それに普通の体験記を読まされても退屈でしょう。
そのため,受験勉強中に合格体験期を読む場合は,書かれている内容を決して鵜呑みにせず,あくまで伝記を読むような感覚で眺めては,努力している人の話を中心に読むようにし,勉強のモチベーションを上げる目的で使うのが良いと思います。
とはいえ,スタディサプリを使ってMARCHに合格した先輩の体験談については一度はチェックしておくべきでしょう。
というのも,MARCHレベルの合格者ともなれば,もはや彼らは一流の受験生であり,体験記の中には非常に役立つ情報が転がっている可能性が高いからです。
今回の記事では,過去にMARCHに合格した先輩の体験談を分析し,彼らがどのようにスタディサプリを使ってきたかについてまとめてみましょう!
2012年度のMARCH合格者のスタディサプリの使い方
2012年度のスタディサプリユーザーから2人の体験談を紹介します。

R. I.君の体験談
基本情報
合格大学:明治大学情報コミュニケーション学部(個別)
受験科目:英語,国語(漢文除く),地歴公民数学情報から1科目
まず1人目の体験談は,バレーボール部主将だったR. I. 君のものです。
彼が高3だった時の学習時間をまとめると以下のようになりました↓
- 1学期:平日3時間,休日5時間
- 夏休み:14時間
- 2学期:平日5時間,休日12時間
- センター試験前:平日5時間,休日12時間
- 2次試験直前:14時間
平日は学校があっても3~5時間の勉強時間を確保していたようです。
さすが,MARCHに合格する人は早い段階から勉強習慣が身に付いていることがわかります。
とはいえ,夏前は部活が忙しかったようで,後のデータから察するに,平日は2時間,休日だと7時間ほどは部活に打ち込んでいたことがわかるでしょう。
なお,運動部に所属していた受験生というのは,部活を引退した後の追い込みの勢いが凄くなる傾向にあり,基礎体力があることに加えて根性があります。
12時間以上勉強するのは,精神的にも体力的にも辛いものですが,運動部で培われたものがあったからこそできたのでしょう。
続いて,勉強した内容についてみていきますが,彼は高1から予備校に通っていたそうです。
そのため,受験結果に大きな影響を及ぼす英語力に関して,高3の4月時点ですでに結構な単語力と長文読解力を身に付けていることに注意してください。
基礎の大切さにも気が付いていて,基本問題をやりこむことが応用力に繋がることまでを理解していました。
なお,彼はモチベーションを高める方法について聞かれた際,
日本史の楽しさを友達と語ったり,松岡修造さんの本を読んだりすることです
と答えていたので,これは確実にスポ根の方です。
ところで,日本史が得意だった人は,「年表を1つ用意して,そこに歴史上の出来事を書き込み,大きな流れで覚える」と口を揃えて言います。
これは早稲田卒の友達の意見にはなってしまいますが,一つ一つの知識が頭の中で繋がると覚えやすいとのことです。
さて,R. I.君がスタディサプリをどう使ったかについてですが,時期は秋から,週に1~2回のペースで予備校でしていないことを中心に学んだと述べています。
例えば,実践演習量を増やすために過去問を解いていたそうですが,今だと志望校対策講座や共通テスト対策講座がそれに当たるでしょう。
総合型選抜対策講座もあります。
Y. N.君の体験談
基本情報
合格大学:中央大学理工学部
受験科目:英語,理科,数学
2人目のスタディサプリ体験談は野球部所属のY. N.君のものです。
勉強時間は1人目に比べると現実的で,
- 1学期:平日2時間,休日3時間
- 夏休み:9時間
- 2学期:平日6時間,休日11時間
- センター試験前:平日7時間,休日11時間
- 2次試験直前:平日8時間,休日11時間
となっていました。
試験日が近づくにつれ勉強時間が延びていることがわかりますが,この傾向は,これまで勉強をあまりする習慣がなかった方に顕著です。
勉強には慣れというものがあり,今まで勉強をしてこなかった人が突然,「明日から毎日11時間勉強しよう!」と意気込んでもできないのが普通でしょう。
彼も運動部なので,本格的な受験勉強は高3の夏休み,つまり部活の引退をきっかけにスタートしています。
数学が苦手だったということで,数学は高1~2年生の復習を「青チャート」という参考書を使って始めたそうです。
しかし,青チャートを独力でこなせる生徒は,かなりの勉強能力が元々備わっているもので,早稲田の数学にも対応できてしまう名著と言われています。
普通,やる問題を限定しないと,あれだけの量はこなせないはずです。
それに,学校で青チャートを買わせるところは,比較的偏差値が高い受験校であることが多いように思います。
とはいえ,MARCHはそれくらいの高校に通う生徒が必死になって合格するところだということを忘れてはいけません。
逆に,得意な英語は長文を1日1題と決めてやっていたそうです。
得意科目は参考書や問題集の進むペースが速くなるため,進めた分だけ成績はバンバン上がります。
そんな彼がどのようにスタディサプリを利用したかについてですが,過去問をダウンロードした他,センター対策講座の英語と数学をスタディサプリで視聴したそうです。
過去問のダウンロードサービスは現在では無くなっているので別に買う必要がありますが,共通テスト対策に関しては通常の対策講座の他,直前対策講座もあります(後者は主要科目のみ)。
予備校で対策講座を取ると高額になりがちですが,スタディサプリであれば定額で見放題です。
このように,あまり重要でない対策講座のみをスタディサプリの講座で視聴するという方法は,是非とも覚えておきましょう。

2013年度のMARCH合格者のスタディサプリの使い方
2013年度のスタディサプリユーザーからは1人のMARCH合格者の体験記を紹介します。
R. S.君の体験談
- 合格大学:青山学院文学部と中央大学文学部
- 受験科目:英語,世界史または日本史,国語
次は,これまでに紹介した2人とはやや毛並みの異なるR. S.君の体験談です。
彼の勉強スタイルですが,20時まで高校に残って,仲間と一緒に勉強していたと言います。
また,帰宅してからも1時までは勉強するのが習慣だったそうです。
直前期だけでなく高校2年生の時からスタディサプリを使っていたというのも,これまでの2人とは違っています。
塾に通うのが性に合わなかったそうですが,自分の好きな時に勉強できるスタディサプリは逆に続いたとの話でした。
あまり学校では扱わない「世界史」を「トップ&ハイレベル世界史」という講座を使って6月から受講したのが本格的な受験勉強の始まりになったとのことで,この授業をきっかけにスタディサプリの面白さや,動画に集中できる自分に気が付いたと言います。

その後,英語の講座に加え,「スタンダードレベル古文」も視聴したということで,R. S.君は,受験科目のほぼすべてをスタディサプリで対策したことがわかります。
これからスタディサプリを使ってMARCHを目指す方にとって,この事実は非常に心強いものとなるはずです。
11月からは英語の関東難関私大対策講座やセンター試験の対策講座も受講したとのことですが,冬の模試では良い判定が出たということで(おそらくB判定くらいが出たのでしょう),しっかりと実力が付いていることが伺えます。
偏差値の推移に関しては,MARCH合格者の偏差値を公開!最低ラインはこれだ!をお読みください。
とはいえ,受験本番で実力通りの力を出すのは難しいようで,センター試験は失敗してしまったようですが,一般選抜の方で見事合格を勝ち取っています。
その他,スタディサプリのメルマガに載っていた先輩の体験談やキャンパスライフの写真を見ることがやる気を高めるのに一役買ったということです。
後者に関してはスタディサプリ進路の使い方!資料請求でモチベをUPを参考に,必要なものを取り寄せてみると良いでしょう。
2014年度のMARCH合格者のスタディサプリの使い方
2014年度のMARCH合格者からは,2人の体験談を紹介します。
なお,最初に登場する方は2012年度の人と同じイニシャルですが別人です。
R. I.君の体験談
基本情報
合格大学:明治大学政治経済学部(全統一)
受験科目:英語,国語,日本史,数学
R. I.君の合格体験記を読んでいると,ところどころに頭の良い人に共通する考え方のようなものを見て取ることができます。
出身高校を調べてみると,予想通り,埼玉県でトップクラスに位置する名門高校に通っていました。
彼の話はこうです。
まず高2の秋から受験を多少意識し,苦手な古典の文法講座を受講し始めたということで,高3の春には偏差値が55に到達したと言います。
受験勉強を始めてすぐのときに,しっかり初期効果を感じ取れたところが大きいですね。
こういう成功体験がやる気に繋がり,ますます勉強に打ち込めるようになるので理想的だと思います。

スタディサプリで彼が太鼓判を押す授業は,
- 高3スタンダードレベル古文<読解編>
- 関東難関私大 古文対策講座
- センター試験対策 英語
だそうです。
得意科目が数学と日本史だったようで,それらを武器にできる受験方式を採用している大学を意識的に選んだと語っています。
自分についてよく知ることが,確かな勝利に繋がる好例です。
得意な2科目は市販の問題集をどんどん解いていき,一方で苦手科目である英語と古文は,1人で読んで学ぶのは効率が悪いから,スタディサプリを視聴して神講師に教えてもらうと言う方針は,ぜひみなさんにも大いに参考にしてください。
K. H.さんの体験談
基本情報
合格大学:立教大学コミュニティ福祉学部
受験科目:英語,地歴数学から1科目,国語(漢文除く)
K. H.さんは予備校に通ってはおらず,高3の8月から勉強を本格的に開始しています。
夏期講習代わりにスタディサプリを使ったようです。
長期休暇を利用して集中的に勉強するのは,ダラダラと長くやるよりも効果的な方法だと一般的に言われています。
受験科目のうち配点が大きい英語を中心に受講したのはさすがの分析力で,
スタディサプリの1コマは60分なので集中が切れなかった
という感想を抱いたそうです。

使い勝手が良かった講座は
- トップ&ハイレベル日本史<通史編>
- スタンダードレベル英語<文法編>
- ハイレベル英語<文法編>
- 関東難関私大 現代文対策講座
- 関東難関私大 古文対策講座
だったそうです。
とはいえ,驚くべきは彼女の生活リズムでしょう。
学校に行く前,なんと朝4時に起きてパソコンでスタディサプリを視聴するのが日課だったとのことです。
彼女のように,今だと共通テストを利用して押さえの大学に受かってしまえば,安心して本命を受験することができます。
難しくて手ごたえがなかったにもかかわらずMARCHに受かってしまったということで,試験本番では最後まで諦めないことが肝心だということも伝える体験談でした。
2015年度のMARCH合格者のスタディサプリの使い方
2015年度のMARCH合格者からは,1人のスタサプユーザーを紹介します。
K. T.君の体験談
基本情報
合格大学:青山学院大学経営学部と経済学部,法政大学経営学部
受験科目:英語,地歴公民数学から1科目,国語(漢文除く)
K. T.君の場合,関正生先生の
- スタンダードレベル英語<文法編>
を8月25日から始めたそうです。
日付まで正確に覚えているのは,どうやらスタディサプリの授業の衝撃が大きかったからだそうで,その動画をきっかけに,9月後半からは
- スタンダードレベル英語<英文解釈編>
- スタンダードレベル英語<長文演習編>
- スタンダードレベル英語<読解編>
の講座も視聴しています。
受験勉強の開始時期が遅くなってしまったため,スタディサプリの動画を1日に平均して3~5本観ていたとのことです。

彼の勉強時間ですが,平日7時間の休日10時間です。
前年度のK. H.さんと同様に朝型で,6時に起きて24時に寝るというリズムを守っています。
人によっては怠惰になってしまう自宅学習ですが,スタディサプリの講師陣が魅力的で,不思議と集中できたそうです。
さらには,村山先生のおかげで世界史が得意になり,センター試験の模試でもずっと95点以上を取り続けてこられたと言いますので,受験勉強の開始時期が遅くても,得意科目があればそれを補うことができると覚えておきましょう。
12月時点では5割も取れなかったMARCHの過去問も,10年分やることで,1月後半(直前期)には6~8割取れるようになったと言います。
これは是非とも目安にしていただきたい数字で,必要に応じてMARCHの偏差値一覧と合格最低点のまとめも参考にしてください。
K. T.君独自のスタディサプリの活用法として,1日の間に「動画を観る→テキストを読む→20分後にまたテキストを確認する」といったふうに3回ほど復習することがあります。
学んだことを忘れやすい人は,彼のように細かく復習することを忘れないようにしましょう!
まとめ
ここまで6人の合格体験記をみてきましたが,いかがだったでしょうか。
勉強時間は長い方が絶対に良いとまでは言いませんが,今回紹介したくらい長い時間,受験生は勉強できるものだということは1つ心に留めておきたいものです。
当然ながら,2016年度以降もMARCHに合格したスタサプユーザーは存在し,例えば2025年1月に送られてきたメルマガでは,明治大学に受かった先輩が,
中学では1年生の時から塾に通わず勉強しており,高校では合格特訓コースに契約し,非常に役立った
旨のコメントを残しています。
いずれにしても,今回紹介したすべてのMARCH合格者が自分の環境に合った使い方で合格を勝ち取っていたわけです。
朝4時に起きたり,放課後遅くまで学校に残って友達と勉強したりといった勉強法は,彼らが真剣に悩みぬいた末にたどり着いたベストのものと言えるでしょう。
ただ他人の真似をするのではなく,自分なりの合格戦略を考えるようにしてください。
スタディサプリの講座を視聴する際も,愚直に全部の講座を観るようにする代わりに,例えば得意科目は独力で問題集をやるだけに留め,苦手科目だけをスタディサプリで学ぶ方が良い結果に繋がることもあるわけです。
モチベーションを上げるためだけに観る,どうしてもペンを握る気分になれないときに講義を視聴するといった使い方でも構いません。
とはいえ,MARCH合格のコツとして私が助言できることは,得意科目があるなら積極的に入試科目に取り入れるべきであり,苦手科目は絶対に作ってはいけないということです。
いずれにしても,いち早く無料体験から始めて,自分なりの付き合い方を模索してください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。