今回はスタディサプリの大学受験講座に属する「特別講習・ベーシックコース・合格特訓コース」の3つのサービスに,いったいどのような違いがあるのかについて詳しくみていきたいと思います。
どれもスタディサプリのサービスで,教えてくれる先生も同じですが,利用できるサービスには大きな違いがあることは使ってみないとわからないところもありますし,特に最初のうちは何が何だかわからないでしょう。
大学受験に向けて勉強するだけですでに時間が足りないわけですから,別のところに時間を取られるのは勿体ないです。
本記事を読んでパッと理解していってくださいね!
スタディサプリ特別講習とベーシックコースの違い
まず最初にスタディサプリの「特別講習」と「ベーシックコース」の違いについて説明します。
前者はスタディサプリの講師陣が行う授業を生放送で視聴できるサービスであるのに対し,ベーシックコースの方は,事前に録画した講義を編集したアーカイブ動画であるのが特徴です。
コロナの影響で,2020年度の実施分は前者も2019年度の録画になることが決まりましたが,鮮度の面で新しいのが特別講習,普遍的な知識を扱うのがベーシックコースであることに変わりありません。
講師の様子も,生放送では「生徒」を意識して授業をしていますが,アーカイブの場合はあくまで「カメラ」に向けて授業をしています。
もちろん違いはそれだけではありません。
特別講習は最新の入試情報を受講者に伝えることが可能で,昨年の入試問題のみをたたき台に授業を行うことも多いですが,逆にアーカイブ動画は編集できる強みがあるため,時代の変化に反して変わりにくいスタンダードな知識を伝えることに重きを置いています。
どちらが重要というわけではなく,どちらも重要です。
ただし,特別講習には開講時期というものがあり,夏・秋・冬休みの期間限定となります↓↓
いわゆる予備校の講習の代わりという位置づけであり,普段はベーシックコースを使って勉強し,講習中は特別講習を受けるのが正しい使い方でしょう。
このような性質面での違いがあるため,講義の効果と料金は大きく異なってくるわけですが,各コースの特徴について詳しくは後述することにして,次にベーシックコースと合格特訓コースの違いについて見ていきます。
スタディサプリのベーシックコースと合格特訓コースの違い
大学受験というのは大変に孤独な闘いです。
究極的な意味において,他人が自分の悩みを理解してくれることはありません。
同じ参考書を使っていても,誰かに習って学ぶのと1人でやっていくことのどちらがいいかといえば,将来的には明らかに後者に分があります。
ですが,正論ばかり言っているわけにもいきません。
自分1人でやる方法では受験に間に合わない可能性があります。
それに,お金をかけただけ合格が近づくのは事実です。
例えばMARCH合格においても,受験料に限度を設けず,受けられるだけ受け続けた方が合格できる確率は高まります(合格レベルの学力に達しさえすれば,あとは自分と相性の良い問題が出題されれば受かります)。
スタディサプリの合格特訓コースは,ベーシックコースで利用できるすべてのサービスに加え,コーチングが受けられるのが何よりの違いです。
値段は5倍近く変わってしまいますが,わからないところを相談する相手や励ましてもらえる相手がいるのは大変心強いでしょう。
ただし,こちらは申し込みできる期間に限りがあります。
いわゆる志望校別募集締切というもので,MARCHを含む難関私立大学は6月末に申し込まなければなりません。
スタッフの人数に限りがあるだけでなく,ある程度の期間をかけないと体系立てた指導が実践できないからでしょう。
次章以降では,各サービスの強みについて補足していきたいと思います。
特別講習を受講する強み
まずはスタディサプリ特別講習のメリットについてみていきますが,同じ講師が教えている講義の場合,根本的な指導方法に変わりはありません。
かといって,ベーシックコースのものと同じ授業をしたのでは「生放送」である意味がないわけで,ここでは講師の雰囲気に注目してみましょう。
そもそもスタディサプリの講師の多くは,集団授業で名を馳せてきた実力派です。
ということはつまり,多くの生徒を前にしたときにこそ彼らの本領が発揮されることになります。
同じ講師であっても10人の生徒を前にしたときと100人の生徒を前にした時で授業の感じが全く違うことは,予備校の講習を受けてみればすぐにわかるものです。
といったわけで,より講師の魅力が伝わるのがスタディサプリ特別講習を受ける強みだといえるでしょう。
さらには「双方向の授業」とでも言いましょうか,「生徒に質問して,その答えを受けて授業が進む」ような会話のキャッチボールや,生徒を巻き込んだタイムリーな雑談も見られます。
テキストに書き込ませる時間や,問題を考えさせたり見直したりする時間も設けられているので,ベーシックコースとは授業の進め方においても違いがあります。
こういった講義の違いによって,講師がより身近な存在に感じられるようになるとともに,普段ベーシックコースでお世話になっている先生の授業であれば,やる気もより高まるというものです。
また,特別講習は基本生放送ですから,途中で気を抜いて聞き逃してしまったら見直すことはできません(もちろん録画したものを後で視聴することもできますが,敢えてそれを頼りにしないという意識づけが大切です)。
一見,これはデメリットのように思われるかもしれませんが,「2度と聴けない」とか「時間に合わせて視聴する環境を作らなくてはいけない(パソコンの前に座らないといけない)」といった緊張感により,1回の授業に臨む真剣度が高まるのは,特別講習の明らかな強みです。
普段忙しく時間がないと感じていたり,勉強習慣を身に付けたい受験生には特におすすめできます。
また,普段からずっとスタディサプリのベーシックコースを使っていると,周りの受験生を身近に感じません。
特に宅浪であればなおさら普段は人に接しないでしょう。
特別講習では,チャットを使ってユーザーのコメントが読めます。
「周りも自分も同じ気持ちなんだ」とわかると,特に直前期でのもうひと頑張りにつながりやすいのではないでしょうか。
ベーシックコースの強み
次にスタディサプリのベーシックコースの強みを挙げてみます。
消費者目線でみると,本サービスで最も突出しているのは利用料金です。
ベーシックコースは月額1,980円で講座を問わず自由に動画を視聴できるのに対し,特別講習は通常は受け放題セットを取るのが普通ですから,1~2ヶ月で数万円がかかってしまいます。
しかもこれは夏期・秋期・冬期それぞれにかかるわけですから,年間で見ると,その差はさらに大きくなると言えるでしょう。
合格特訓コースであっても月に9,800円しますからね。
もちろん,実際の予備校で講習や個別指導を受けることを考えれればどちらも安い部類に入るのですが,ベーシックコースの圧倒的な低価格は,長く続けて利用する上での強みとなっているのは明らかでしょう。
それ以外にも,アーカイブ動画はどのペースで観てもよいわけですから,それこそ普段学校に通っている生徒が長期休暇中に取りつかれたように勉強に打ち込むことで,大きく成績を上昇させることが可能です。
勉強効率の面では,同じ60時間を2ヶ月で達成するのと10日で達成するのとでは,後者の方が成果となって表れやすいということが知られています。
うまく倍速再生しながらどんどん講義をみていく短期集中の形を取れれば,逆転するのも夢ではありません。
合格特訓コースの強み
勉強を頑張れば逆転も可能とは言ったものの,受験生は誰もが勉強を頑張るので,自分だけ周りより伸びようと思ったら,よほどのことをしないといけません。
そのためには勉強時間だけに目を向けず,勉強の効率や質について見なおすことが大切で,具体的には,勉強のスケジュールを一定の時間ごとに見直したり悩みがあったときも歩みを止めないことが重要になってきます。
そこで役に立つのが,スタディサプリの合格特訓コースにある「コーチングサービス」です。
大きなスケジュールの他,週ごとに何をやるべきかを明確にしてもらえますし,質問回数や内容には制限がかかるものの,いざというときの保険にもなりますし,コーチとのチャットが毎日の勉強意識を高めてくれるのは間違いないでしょう。
実際にスタディサプリ1本で合格した先輩もいますし,通塾が難しくなってくると,よりオンラインのコーチングの価値は高まります。
まとめ
本記事では,スタディサプリの特別講習とベーシックコース,合格特訓コースの違いと各サービスの強みについて考えてみました。
最後にまとめがてら,要点だけを箇条書きにしてみましょう↓↓
- 特別講習は生放送,ベーシックコースはアーカイブ動画
- 前者では講師の魅力が伝わりやすく,やる気や真剣度が高まる
- 加えて最新入試情報も得られるのがメリット
- ベーシックコースは圧倒的な低価格が利用上の強み
- 合格特訓コースの強みは,学習計画の修正や質問やチャットがてきる点
このようにまとめてみると,それぞれのサービス間に独自の強みがあることがわかりますね。
ここで私がおすすめしたい使い方としては,ベーシックコース(または合格特訓コース)をまずは受講し,特別講習はオプションとして考えることであり,スタディサプリの初心者はアーカイブ動画を使って学ぶことから始めるようにして下さい。
そして,尊敬できる講師に出会えた場合や,大体の基礎知識を短期間で身に付けられたと感じた際に,今度は特別講習を受講して,入試本番で使える形に知識を昇華させていくことが大切だと思います。
どれもオンラインでの勉強にはなりますが,他の予備校の集団授業に出席することによる,無駄な通学時間や病気を罹患するリスク,さらには講師の当たりはずれや講習料金の高さ(入会金などもある)を考えると,スタディサプリは断然に使いやすいサービスです。
普段塾講師をしている私も,講習期間には塾で教えるのを極力減らすようにし,「各自自宅で毎日独習に励むよう」に指導することも多くなりましたが,受験生であれば1人でも一日14時間位勉強してくれて結果も出ています。
安心して使ってみてくださいね!
最後になりましたが,スタディサプリではキャンペーンやコードを利用することで,さらにお得に申し込むことができる場合があります。
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