今回は「2週間」という短い期間で日商簿記検定3級資格を取るための方法について,どのように学習すればよいかについてまとめてみました。
「まったく簿記のボの字も知らない素人が,短期間にこだわって合格するための方法」というのが今回のテーマですので,資格試験まで残り時間が少ない大学生や社会人の方に参考にしていただけたらと思います。
日商簿記3級を短期間で学ぶべき理由
日商簿記3級を受験して思うのは,毎日数時間程度の勉強が取れること前提にはなりますが,2週間もあれば十分に合格できるということです。
とはいうものの,日商簿記3級はそれなりに立派な資格ですので,ちょっとやそっとの努力だけでは短期間に合格することはできないでしょう。
かといって勉強をやったりやらなかったりを続けているようでは,1年近くかかってしまうかもしれません。
ここはあえて「2週間」などの締め切りを設けてしまいましょう!
まるで高校の定期テスト前のような感じで集中して勉強に取り組む方法がおすすめです。
私はどちらかというと集中力が長く続かない人間ですので,短期間だからこそ頑張れるところがあります。
また,短期間のメリットはやる気だけに限りません。
当たり前のことかもしれませんが,多くの人にとって重要な時間をかけずに済むのは魅力的です。
そもそも日商簿記の勉強や手続きの段階でかなりの時間がかかる上,試験当日は貴重な休日を2時間以上割くことになるわけですし,もしその時間をバイトなり,別の勉強に充てることができれば,結果的に金銭面でも得をすることになるでしょう。
時間をかけても受かればまだ良いですが,仮に不合格の憂き目に遭ってしまえば,また同じくらいの時間と費用がかかるだけでなく,自信までをも失ってしまうわけですから良いことなしです。
なお,勉強の際にかかる「教材費」もバカになりません。
過去問や参考書などを1冊も買わずに,日商簿記3級を受けることはまずないでしょうから,1つずつ買ったとしますと,4,000円弱かかってしまいますし,こちらも受け直しともなると,さらに被害額は拡大します。
以上のことをすべてまとめると,「短期間で完成するが,確実に成果が出る学習法を採用するべき」と結論付けられることとなり,以下のような勉強戦略が考えられるでしょう↓↓
- 日商簿記3級に関する授業を受ける
- 最新の形式に対応した問題集を用意する
最初の「授業」というのは,学校の講義でも動画で学ぶでも構いません。
重要なことは,知識がある人にわかりやすく教えてもらうことであって,本で学ぶよりも効率良く要点が理解できるということです。
活字で学ぶのと変わらないかもしれませんが,いまだに学校の授業が「教科書+授業」で構成されることを考えると,文字だけで学ぶには限界があるように感じています。
また,雑談ではないですが,簿記の背景知識についても学ぶことができるので,表面的な知識となりづらく応用が効きやすいはずです。
もちろん,授業を受けるだけでは学んだ内容が定着しません。
そこで問題集で解説が詳しいものを1冊別に持っておきたいものです。
手を動かして問題を解く作業が大切なので,参考書ではなく,問題集であることに注意してください。
簿記では試験範囲が結構変わるので,最新の形式に対応したものを使うことも重要です。
日商簿記3級を2週間で学べる教材
ここでは,私が実際に使ったことのある教材(2級の勉強に利用したものも含む)の中で,上の「2週間勉強法」に使えるものを紹介します。
月額で利用できるものがほとんどで,印刷代などは別として,980円から利用可能です。
アカウンタンツライブラリー
アカウンタンツライブラリーの魅力は何といっても利用料金が安いことです。
プレミアムプランで申し込むことで,月額980円で簿記3級講座を利用できます。
講義テキストと個別問題集や模擬試験がダウンロードしては印刷もできる他,「簿記2級講座」なども必要に応じて(例えばダブル受験する場合など)追加料金なしで使えるので,とてもお得なサービスではないでしょうか。
講座は全部で14時間分ありますので,無料体験からぜひ始めてみてください!
なお,次章ではこちらのサービスをモデル例として,どのような手順で完成させていくのか紹介しますが,詳細なレビューも書いているので興味がある方はそちらもご覧ください↓↓
オンスク
オンスクは月額1,480円で全機能が利用でき,大学生に人気の宅建や秘書検定,他には数検3級なども追加料金なしで受講できてしまいます。
講義は全48回で11.5時間,問題数は435問です。
PDFでテキストがダウンロードできる他,講義音声やスライドまでダウンロードできるサービスは珍しいかもしれません。
月額980円のライトプランもありますが,問題集を別に買うのでなければ上位プランの方をおすすめします。
スタディサプリ
スタディサプリの高校・大学受験講座は高校で導入しているところも多いでしょう。
社会人の方も上の講座で申し込むことができ,月額1,980円で簿記講座が利用できます。
メインは小中高の授業動画であり,英検講座なども視聴可能なので,特に高校生におすすめです。
30分程度の講義が全部で41個あり,演習問題を含むテキストはPDFでダウンロードし印刷が可能。
形式が変わるたびに新しい講座と置き換わります。
スタディング
スタディングの簿記3級講座は買い切りになる関係で3,480円しますが,月額ではないので,1ヶ月以上使う場合だとむしろ安く済む場合もあります。
メイン動画は19講座あり,時間にして6時間ほどです。
それ以外に問題集が全184問,50分のテストと120分の模試がそれぞれ3回分利用できます。
こちらも例に漏れずPDF形式でダウンロードと印刷が可能です。
2週間勉強法の手順
アカウンタンツライブラリー(資格スクエアとなっていますが,内容は同一です)を用いた勉強法としては,最初の1週間で,動画とそれに関連する問題を問題集を使って解きます。
14時間の動画ですので,1日2時間ずつ見れば1週間で終わりますが,実際は,習った範囲を問題集の類問を使って,本当に解けるかどうかの確認をしないといけないので,時間としては大体2倍程度を見込んでおきましょう。
このとき,なんとなくでやるのではなく,「これこれがこうだから,こう仕訳する」的な説明を自分で加えるように工夫してください。
オンラインサービスでは,自分に説明する姿勢が成功の鍵です。
簿記用語の意味がわかっていないと,正しく説明することはできません。
テキストを使って弱い部分を補足することで,用語の理解が深まります。
動画で登川雄太先生が語ってくれるので,究極的にはその真似ができるように頑張りましょう。
次の1週間は,問題集をもう一度解き直して,間違えた問題にチェックを入れます。
それらの問題は,試験までに最低1回は復習しないといけません。
もし,人の能力に差があるとした場合,ここでの復習回数が変わってきます。
私の経験上,5回復習しても理解できない人を見たことがありませんので,そこまで復習を繰り返せれば完璧です。
ここで1つ断っておくと,本記事で提示する「2週間勉強法」で予定通りに日商簿記3級に受かることができるのは,あくまでMARCH以上の大学に入れる学力をお持ちの方に限ります。もちろん,しっかりと自分の頭でものを考えられる社会人の方もこれに含まれますが,そうでない方は,大体この2~3倍の時間が必要になりますのでご注意ください。
なお,アカウンタンツライブラリーの簿記講座では,予想問題ならぬ理解確認テストがいくつかついてきましたので,それを2日前にやって難しい問題に備えました。
前日はそれまでに間違えたものをすべて見直し,理解できていないものはテキストを読みました。
当日の手ごたえはバッチリで,深く理解していないと正解できない問題が,合否を分ける印象でした。
試験当日の様子については以下の記事をご覧ください↓↓
まとめ
以上,日商簿記3級を2週間で受かるための勉強法についてまとめてきました。
最初に言ったように,あくまで短期間で,日商簿記3級というなかなかに難しい資格に受かるためには,誰かに教えてもらうことが必要です。
また,問題を実際に手を動かして解くことが大切なので,決して飛ばさないようにしてください。
なお,大学生であれば,大学の授業に「簿記入門」という名前の講座があったり,どこかの資格学校の特別講義を受講することだってできます(例えば法政大学ですと,HAPPという授業がありますね)。
ただし,そのデメリットとしては,時間がかかりすぎる点と費用が高額になるのが難点です(資格学校の講義は別途受講料が必要)。
わざわざ授業を受けに行かなければならないのも面倒くさいですし,自分のペースで学習することができません。
その点,今回紹介した2週間勉強法は,料金としても数千円で済みますし,通学している時間にも勉強できてしまいます。
上で紹介したのは,量と質のどちらも兼ね揃えた教材ですので,いずれかを使って,ぜひ短期間での合格を果たしてください!
もちろん私も,今回の勉強法を採用して合格しています↓↓